16. 思いやり 日米の違い

Hi, Aki! What’s the matter? アキさん、こんにちは。どうしました。
Well, my dog died last week. ええ、先週、うちの犬が死にました。
Oh, no! That’s terrible. I’m so sorry. Please take care of yourself.
まあ、なんてこと。本当にお気の毒です。くれぐれも体に気をつけて。

ある日の教室。

日本語でお悔やみを述べる方の一方で、黙って悲しみを思いやる方もいました。
文化の違いを感じました。

米国では、沈黙で返すと失礼に当たるか、少なくとも冷淡な印象を与えてしまうからです。

無関心だと受け取られ、相手に対する faux pas (フォウ・パー=無作法)になってしまいます。

It is at these times, you can sometimes make or break a friendship.
皆さんに、よく近況を語ってもらいます。

good, bad or surprising news が話題に。

その時に、不自然な印象を与えたり、無礼に当たらないよう、心がけましょう。

例えば日本人にとっては自然な「ええ!」「うーん」「はい」などは、英語では通じません。

驚いたなら Really? とか、No way! You’re kidding. Oh, no! I can’t believe it. など
colorful expressions (いろいろな表現)が使えます。

good news を聞いたときは、Wow! You must be thrilled. You must be very excited. I’m very happy for you. Congratulation! など。

bad news を聞いたときは Oh, no. That’s a shame. That’s awful. That’s too bad.など。

一言で相づちを打つ場合は Who? What? When? Where? Why? How? など。

相手はスムーズに話を進め、同時にこちらがその話に興味があることを示すことができます。

POINT

そして、intonation (声の抑揚)も大事なことです。
例えば、That’s great. を大げさに言ってしまうと相手をからかう印象を与える恐れがあります。

かといって抑揚がなければ sarcastic (いやみな)印象を与えかねません。
また、同じ表現ばかりを使いすぎても効果的ではありません。
さまざまな表現で会話を楽しんでください。

私の父は Terrific! (素晴らしい!)が口癖で、入院したときも、Terrific! 

状況に応じた抑揚とジェスチャーで適切な返事をするよう心がけましょう。

それが、こちらの驚きや興味、思いやりを相手に示し、会話をつなげる第一歩です。