4. “英語の壁” 歌で超える

“What’s your telephone number?” あなたの電話番号は?
“123-4567”
“That’s my telephone number.” それが私の電話番号です。

4人のクラスで一番小さいシュウヘイくんは6つ。いつもニコニコ、ちょっとはずかしがり屋さん。小さな声は、友だちの大きな声にかき消されてしまいます。

だけど歌の時間が来ると、おもちゃのマイクをしっかり握り、待ち構えます。

マイキーは、はっきりした発音でゆっくり
“What’s your telephone number?” (ワッツユア テレフォンナンバー)という song を歌います。

ぴったりの曲なのですが、日本のみなさんにはあまりなじみがないので、 これに合った簡単な節を考えてください。例えば「ちょうちょう」など。

CDをかけ、リズム(rhythm)に乗ってみんなで一緒に歌います。シュウヘイくんは、曲がかかるたびに、ソロで歌うようになりました。

最後には、それぞれの電話番号を英語で確認。みんながマイクを持って、大変です。

“What’s your…” は応用範囲も広く、height(背の高さ)、 favorite(最も好きな)、songなどに使えます。

尋ねるものが複数なら “What are your…? となりますよ。

POINT

子どもは、歌を通して学ぶ能力を持っています。「music smart」です。歌を聞いて歌い、手拍子を取り、口ずさむ。歌は鮮明に記憶に残ります。

子どもはレッスンで学んだ英語の歌を、家で歌います。日常生活の中でできるだけ英語に親しんでください。

歌は、日常と教室の間にそびえる「英語の壁」(English barrier)を破ってくれます。子どもが歌を口ずさみながら帰っていく時、壁がうまく突破された瞬間です。

もう一つ重要な点は、非常事態に備えて自分の電話番号を覚えておくこと。安全策として、すべての子どもに必要です。アメリカでは、重要な幼児教育の一つです。